× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
生まれついての短距離馬というにふさわしい牝馬。
スター不在の時代に咲いた婀娜花というイメージが付きまとう。 「せめてマイルを」は知るだけの力がなければ牝馬クラシックの最短距離桜花賞さえ狙えないという陣営の焦りをよそに、マイルに対する対応能力をみせる。 これで桜花賞が狙えると安堵する陣営。 この時点でのタカラスチールのライバルはエルプスという牝馬、ただ、三戦三敗という戦績では主客が逆に語られるべきなのかもしれない。 そして訪れた挫折。 スタートで枠に足をぶつけ、その影響をひきずり、馬群に沈んでいくタカラスチール。 陣営の落胆は激しかった。 その後もいわゆる「勝ちがむかない」状況が続く。 当時のマイル戦線にはニホンピロウィナーが当代最強との呼び声も高かった。 陣営は彼の影を踏むことを避け、短距離戦で細々と実績と経験をつんでいく道を選んだ。 安田記念やマイルCSなどで、幾度かGIのタイトルを勝ち取ろうとしたがなしえず、この馬もここまでかという諦めムードが漂った頃。 前走から乗り代わった「十一人目の男」田島騎手がタカラスチールに最高の瞬間を贈った。 マイルCS制覇。 それは、日本で始めて牝牡混合GIを制した牝馬の誕生だった。 ところがそれ以降、タカラスチールはぱったりと勝ち運に見放され、そのまま繁殖牝馬としての生活を始めることになる。 そして二度の流産。 タカラスチールの関係者が期待して臨んだダンシンググレーヴとの交配、着床。 そして、8月15日、急激な衰弱の末、死亡という、波乱に満ちた繁殖生活。 解剖の結果死因は、卵巣に巣食った腫瘍だと判断された。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |