× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
皇帝の子は帝王。
『絶対皇帝』シンボリルドルフの子供トウカイテイオーのご紹介。 強すぎて面白くない、とまで言われた父に比べて、勝利か惨敗か、というトウカイテイオーの走りっぷりは競馬ファンに愛され続けました。 人間で言えば人徳が、この馬には備わっていたようです。 印象的なエピソードとして、トウカイテイオーに乗った三人のジョッキーのそれぞれのコメントがよくあげられます。 デビューから六戦を戦い、皐月賞、ダービーを勝った安田騎手、岡部騎手に乗り代わりが決まったときのコメント 「普通は乗り替わりがあると、『ちくしょう、負けちゃえばいいのに』っていう気持ちもどこかに付いてくるものなんですが、あの馬についてはそれはなかった。ずっと勝ち続けて欲しかったですね。それだけ愛せる、素晴らしい馬です」 その岡部騎手は、父であるシンボリルドルフにまたがった経験から、よくシンボリルドルフとの比較をしていました 「背中、フットワークは父そっくり、落ち着き、賢さは父以上と評したが、最終的には「父親のレベルに達する要素はいくらでも持っていた馬ですが、結局そうはなれなかった」 、「怪我なく順調に行って、普通にレースを重ねていたら、もっと違う仕事をしていたと思う。大変な馬になっていたと思うよ。そういう意味での残念な気持ちは残りますね」 最後の有馬記念でビワハヤヒデを選択した際には「テイオーは終わったと見切りを付けた」という見方もあったが、競走後には、悔しくないかとの問いに対し「他の馬に負けるくらいならテイオーに負けた方がいい」 そして、トウカイテイオーの最後の騎手田原騎手は自身のエッセイで 「有馬記念での2分30秒9は、私のこれまでの人生で最も充実した素晴らしい時間でした」「あなたのおかげで、競馬のことが少しだけ分かってきた気がします。ありがとう、トウカイテイオー」 「ずっと調教を見ているが、トウカイテイオーは必ず走る。ぶっつけだろうが何だろうが、ジャパンカップを勝った時より今回のトウカイテイオーの方が良い」 競走直前の返し馬では、その動きの良さに「これが本当のテイオーだったのか」と感心し、「『トウカイテイオーが勝つぞ』と叫びたくなった」 最後の直線手前でテイオーの手応えが悪くなりかけた時には「テイオー、がんばれ」と叫び続けたという。 浮き沈みが激しいトウカイテイオーのレースは、思い通りに行かない競馬ファンたちの人生を象徴するようで、そのあたりも人気の秘密だったことは間違いないでしょう。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |